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昔々、日本では山は神様の住むところとして恐れられていました。 また、姥捨山の物語に見られるように老人たちの捨て場として考えられていました。 この古代神道とも言うべき山岳信仰に、仏教の行脚や道教の入山修行が影響し、今から約千参百余年前の奈良時代になると山にこもって修行する人達が増えてきました。修験道の開祖と言われている「役小角」(えんのおづぬ)はこの金剛・葛城山系にて修行され、全国に広めていかれました。
平安時代になると修行者はさらに増え、空海の導きによる密教系の人々も山岳修行にはげみ、各地に伝説を残されています。 平安時代の末期になると、修験道は密教や道教、陰陽道の要素をも取り入れ独特のものとして完成していきます。
修験道は、生きた宗教』『生きる宗教』として、その伝承は脈々として今日に受け継がれています。会社に勤めながら誰でも参加でき、修行することが可能でひとりの良き先達(指導者)のもとで時には、荒々しく思える程の山修行もありますが、自分自身の中に秘められている無限の可能性の開発と、その実現を願い修行は続けられています。 |
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